厄払い行ってはいけない日はいつ？仏滅より危険な「魔の時間」とは！

厄年を迎えるにあたって、厄払いや厄除けに行こうと考えたとき、真っ先に気になるのが「日取り」のことではないでしょうか。

カレンダーを見たときに仏滅だったり、あるいは生理や喪中と重なってしまったりした場合、本当にその日に参拝しても良いのか迷ってしまいますよね。

私自身も以前、厄払いの計画を立てた日がたまたま不成就日だと知り、日程を変更すべきか悩んだ経験があります。

一般的に、厄払いに行ってはいけない日に関する情報は、六曜や日本の古い習慣、そして個人の体調など、様々な要素が複雑に絡み合っています。

この記事では、2026年の暦や六曜の観点、さらには夕方の時間帯や女性特有の事情など、WEB検索でよく調べられている不安要素について網羅的に解説していきます。

この記事のポイント

六曜や暦による厄払いで行ってはいけない日

厄払いの日程を決める際、多くの人がまず気にするのが大安や仏滅といった「六曜」や、暦の上での吉凶ではないでしょうか。

ここでは、六曜ごとの良し悪しや、意外と知られていない不成就日、そして避けるべき時間帯について具体的に見ていきます。

仏滅の日に厄払いをするのはNGか

「仏滅に神社へ行っても大丈夫なの？」という疑問は、非常に多くの方が抱く悩みの一つですね。

結論から言うと、神社での厄払いに仏滅などの六曜は基本的に関係ありません。

実は、六曜は中国から伝わった占いが起源とされており、仏教や神道の教えとは直接的な関わりがないのです。

そのため、神社の神職の方に伺っても「神様は六曜を気にされませんので、いつでもお越しください」と案内されることがほとんどです。

お寺での厄除けに関しても、浄土真宗のようにそもそも六曜を否定している宗派もあります。

しかし、そうは言っても「仏滅＝縁起が悪い」というイメージが私たち日本人の心に根付いているのも事実ですよね。

もしあなた自身が「せっかくの厄払いなのに、仏滅だと気分が晴れない」と感じるようであれば、無理をしてその日に行く必要はありません。

厄払いは心の持ちようも非常に大切ですので、ご自身が気持ちよく参拝できる日を選ぶのが正解だと言えます。

実際、歴史ある鹿島神宮（茨城県）の公式サイトでも、六曜と神道の関係について「神社側からどの日が良い、悪いということは特段申しておりません。

特に気にされない方は、どうぞいつでもお参りください」と明記されています。

赤口など六曜で避けるべき時間帯

仏滅以外にも、六曜にはそれぞれ「吉とされる時間帯」と「凶とされる時間帯」があるのをご存知でしょうか。

もし六曜を気にして日程を組むのであれば、行ってはいけない日というよりも「行ってはいけない時間帯」を意識することが重要です。

例えば、「赤口（しゃっこう）」という日は、正午（11時〜13時頃）のみが吉とされ、それ以外は凶とされています。

また、「先負（せんぶ）」の日は午前中が凶で、午後からが吉となります。

このように、日全体が悪いわけではなく、参拝するタイミングを調整すれば良い日とされるケースも多いのです。

六曜と時間の関係をまとめた表を作成しましたので、参考にしてみてください。

これを見ると、例えば午前中に厄払いに行きたい場合は「先勝」を選び、午後の予定なら「先負」を選ぶといった調整ができますね。

何も成就しない不成就日は避ける

六曜よりも注意すべき日として、「不成就日（ふじょうじゅび）」というものがあります。

これは字のごとく「何事も成就しない日」とされており、新しいことを始めたり、願い事をするのには適さないと言われています。

厄介なのは、この不成就日が「大安」や「一粒万倍日」といった吉日と重なることがある点です。

暦の考え方には諸説ありますが、一般的に「不成就日と重なると、吉日のパワーが打ち消される」と考える人が多いようです。

もし徹底的に縁起を担ぎたいのであれば、大安であっても不成就日と重なっている日は避けたほうが無難かもしれません。

2026年の厄除けに良い日と悪い日

2026年（令和8年）に厄払いを行う場合、どのような日を選ぶのがベストなのでしょうか。

一般的に最強の開運日と言われる「天赦日（てんしゃにち）」と「一粒万倍日」が重なる日は、厄払いにも非常に人気があります。

一方で、先ほど触れた不成就日と重なるタイミングは避ける方が多いですね。

また、2026年は「午年（うまどし）」（正確には「丙午（ひのえうま）」の年）ですので、午の日（うまのひ）にお金に関する神社へお参りすると金運アップのご利益があるとも言われています。

なお、2026年に一粒万倍日や天赦日などの吉日・不成就日を一覧で確認できる記事もありますので、具体的なカレンダーを見ながら日程を決めたい方は参考にしてみてください。

厄払いと合わせて金運祈願もしたい場合は、午の日を狙うのも一つの手かもしれません。

ただし、人気のある吉日は神社やお寺が非常に混雑します。

混雑して長時間待たされることでイライラしてしまっては、せっかくの厄払いの効果も半減してしまう気がしますよね。

あえて少し日をずらして、心静かに参拝できる「普通の日」を選ぶのも、実は賢い選択だと言えるでしょう。

夕方以降の参拝は避けるのが無難

暦の日取りだけでなく、参拝する「時刻」についても古くからの言い伝えがあります。

昔から「逢魔が時（おうまがとき）」と呼ばれる夕方の薄暗い時間帯は、魔物に遭遇しやすいと言われ、神社への参拝は避けるべきとされてきました。

スピリチュアルな観点だけでなく、現実的な理由としても、夕方以降の参拝はおすすめできません。

多くの神社やお寺では、祈祷の受付時間が16時頃、遅くても17時頃には終了してしまうからです。

神様の力が最も満ちているとされるのは、やはり「朝」の時間帯です。

午前中の清々しい空気の中で厄払いを受けることで、心身ともにリフレッシュできる効果は非常に高いと感じます。

女性や喪中の厄払いで行ってはいけない日

厄払いのタイミングを考える上で、特に女性の方や、ご家族に不幸があった方からは、よりデリケートな質問をいただくことが多いです。

「生理中に鳥居をくぐってはいけないの？」「喪中だけど厄払いしていいの？」といった疑問は、誰に聞けばいいか分からず困ってしまいますよね。

ここでは、体調面や忌中・喪中に関するマナーについて、現代の一般的な解釈を交えて解説します。

生理中の女性は鳥居をくぐれない説

昔から「生理中の女性は神社へ行ってはいけない」「鳥居をくぐってはいけない」という話を聞いたことがあるかもしれません。

これは神道における「穢れ（けがれ）」の概念から来ていますが、この「穢れ」とは「汚い」という意味ではなく、「気枯れ（気が枯れている状態）」を指すという説が有力です。

出血を伴う生理期間は生命力が低下している状態なので、無理をして神域に入らないほうが良い、という先人の知恵とも言えますね。

現代においては、生理中であっても厄払いを受けて問題ないとする神社がほとんどです。

神職の方も「生理中だからといって参拝を断ることはありません」とおっしゃるケースが多いです。

ただし、ご祈祷の時間は30分〜1時間ほどかかることもあり、寒い本殿で座り続けるのは体調的に辛いかもしれません。

「行ってはいけない」という禁止事項として捉えるのではなく、「自分の体調を最優先に考える期間」として判断するのがベストかなと思います。

神社の床は想像以上に底冷えします。

喪中期間の厄払いは忌中明けを待つ

身内にご不幸があった場合の「喪中（もちゅう）」と「忌中（きちゅう）」の違いをご存知でしょうか。

この2つは混同されがちですが、厄払いの可否を判断する上で非常に重要な区別となります。

まず、仏教で言う四十九日（神道では五十日祭）までの期間を「忌中」と呼びます。

この忌中の期間は、死の穢れが強いとされるため、神社への参拝や厄払いは控えるのがマナーです。

一方で、忌中が明けた後の「喪中（一般的に1年間）」であれば、厄払いに行っても問題ないとされています。

「喪中だから1年間ずっと神社に行ってはいけない」と思い込んでいる方も多いですが、忌明けさえしていれば、厄除け祈願を受けても大丈夫なんですね。

全国の神社を包括する「神社本庁」のガイドラインにおいても、忌の期間（50日）を過ぎれば、原則として神社の参拝を再開しても差し支えないとされています。

運気が悪い時や体調不良、忌中・喪中の具体的な参拝マナーについては、運気が悪い時に神社に行くと逆効果！？9割が知らない参拝の真実！でも詳しく解説していますので、不安な方はあわせてチェックしてみてください。

ただし、どうしても忌中に厄払いをしたい場合は、お寺（寺院）での厄除けを検討してみてください。

妊娠中の体調不良時は無理をしない

女性の30代の厄年は、出産や育児の時期と重なることが多く、妊娠中に厄年を迎える方も少なくありません。

「お腹の赤ちゃんのためにも厄払いをしたい」という気持ちはとても素敵ですが、つわりや体調不良がある日は絶対に無理をしてはいけません。

神社の階段や砂利道は足元が悪く、妊婦さんにとっては負担が大きい場所でもあります。

もし本人が参拝に行くのが難しい場合は、代理の人が参拝する「代参（だいさん）」や、郵送でご祈祷をお願いする「郵送祈祷」を行っている神社も増えています。

「本人が行かないと効果がないのでは？」と不安になるかもしれませんが、神様は事情を汲んでくださいます。

厄払いはいつまでに行けば良いのか

「行ってはいけない日」を気にするあまり、厄払いの時期を逃してしまったという声もよく耳にします。

一般的に、厄払いは元旦から「節分（2月3日頃）」までに行うのが通例とされています。

これは旧暦において節分が「大晦日」にあたり、翌日の立春から新しい年が始まると考えられていたためです。

しかし、節分を過ぎてしまったからといって、厄払いができないわけではありません。

ほとんどの神社やお寺では、一年中いつでも厄払いの祈祷を受け付けています。

神社本庁の解説にも「いつまでに行う必要があるといった決まりがあるわけではない」と記されています。誕生日など、自分にとっての良き日を選んで参拝しましょう。

「時期を逃したから今年はもう諦めよう」と不安なまま過ごすよりも、思い立ったが吉日で、気がついたタイミングで参拝に行くのが精神衛生上も良いはずです。

ご自身の誕生日や、年度替わりの4月など、自分なりの区切りの良い日を選んで行ってみてはいかがでしょうか。

また、厄払いを機に「御朱印」集めを始めてみるのもおすすめです。

まとめ：厄払いで行ってはいけない日の重要点

ここまで、六曜や体調、暦の観点から「厄払いに行ってはいけない日」について解説してきました。

最後に、今回の内容の要点をリスト形式でまとめます。

これを参考に、あなたが一番納得できる最良の日を選んでくださいね。

どうしても不安が拭えない方や、厄年のお守り代わりが欲しい方は、古くから魔除けの効果があるとされる「七色のグッズ」を身につけるのも良いでしょう。

最後までお読み頂きありがとうございました♪